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金閣寺


金閣寺

一般には、寺院全体は「金閣寺」、舎利殿は「金閣」と呼ばれていますが、「鹿苑寺 舎利殿(ろくおんじ しゃりでん)」が正式な名称です。

言わずと知れた京都の有名な観光スポットで、足利義満が創立、舎利殿は室町時代前期の北山文化を代表する建築作品です。

銀閣(慈照寺観音堂)、飛雲閣(西本願寺)と共に「京の三閣」に数えられています。




鹿苑寺「舎利殿」の一層部分の一層部分は「法水院(はっすいいん)」と呼ばれ、金箔の張られていない素木仕上げの寝殿造風です。

金閣寺




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鹿苑寺「舎利殿」の二層部分は、金箔の張られた武家造風で「潮音洞(ちょうおんどう)」と呼ばれています。

武家造は鹿苑寺のパンフレットでの表記ですが、建築の専門用語としては用いませんので、書院造と理解する方が良いかもしれません。

しかし、典型的な書院造の様相とも言い切れず、また、焼失後の再建の際に二層部分は大きくデザインに変更がありました。




鹿苑寺「舎利殿」の三層部分は、「究竟頂(くっきょうちょう)」と呼ばれ、禅宗様寺院建築風。

三層目は、外部だけでなく、内部も床以外に金箔が貼られています。

現在の「舎利殿」の金箔は、一般の五倍の厚みのあるものが二枚重ねで使われています。

金閣寺




金閣寺

三層部分は禅宗様寺院建築風で良いのですが、三層目の高欄下にある平三斗の肘木は、典型的な和様寺院建築風です。




鹿苑寺「舎利殿」の一層部分「法水院」と二層部分「潮音洞」の側面と背後面です。

焼失前の古い写真を見ると、二層目の側面にも連子窓が確認できるのですが、再建の際に省かれたようです。

建築的には、これだけ開口部が無い計画は、正直遠慮したいです。

金閣寺




金閣寺

鹿苑寺「舎利殿」の前面は、鏡湖池を中心にした池泉回遊式の庭園で、蓬莱仙人思想をテーマに作庭されています。

池には多数の中島、岩島がつくられていますが、写真に写る最大のものを「蓬莱島」とは呼ばず、日本を意味する「芦原島」と呼びます。




「舎利殿」の美しさは、前面に広がる「鏡湖池」と背後の「衣笠山」があってのことでしょう。

残念なことは、相当なVIPでない限り「舎利殿」からこの庭園を眺められないことです。

当然「舎利殿」からの鑑賞を前提に、さらに言えば、一層・二層・三層と、当時としては珍しい高さ方向の視点の変化を相当に意識して、この庭園は作庭されたはずです。

金閣寺




金閣寺

入場の際に頂けるパンフレットにはこの「方丈」に関する記述はありませんが、鹿苑寺(金閣寺)の実質的な本堂です。

江戸時代(1678年)に建てられた建物ですが、2005年から2007年にかけて解体修理が行われたため状態は大変良好です。

普段、方丈は非公開ですが、時々一般に公開されています。




「厳下水」の横に組まれている「龍門の滝」。

鯉が滝を登ると龍になるという中国の故事「登龍門」にちなんで、鯉をモチーフにした石「鯉魚石(りぎょせき)」が置かれています。

滝を表現する石組(滝石組)は日本庭園でよくつくられる石組の一つで、「鯉魚石」と共に「龍門瀑(りゅうもんばく)」を表現することも珍しくありません。

金閣寺




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鳳林承章が後水尾上皇を迎えるために金森宗和に造らせた茶席です。

金森宗和が好んだ数寄屋造で、茶屋をイメージした開放的なつくりです。

夕日に映える金閣が殊(こと)に佳(よろし)いということから「夕佳亭(せっかてい)」と名付けられました。




三畳敷の床柱は茶席としては珍しく南天の木(おそらく最大の物)が使われ「南天の床柱」と呼ばれています。

足利義満が琉球王国から取り寄せたものと伝えられています。

金閣寺




金閣寺

写真正面の窓下にあるのは、萩の木の根の方と枝先とを交互に組合わせてつくった三角形の「萩の違棚」。

「萩の違棚」の中央の木材が「鶯宿梅(おうしゅくばい)」です。

この右側に上段の間「鳳棲楼」があり、ここで後水尾上皇に献茶をしたと言われています。




丸、三角、四角は宇宙の根源的形態を示し、禅宗の四大思想(地水火風)を、地(□)、水(○)、火(△)で表現しています。

交通標識でも用いられる型の基本形です。

金閣寺




金閣寺

鹿苑寺「不動堂」は、天正年間(1573〜1593年(1592年))に宇喜多秀家(うきたひでいえ)が再建したとされる鹿苑寺境内に現存する最も古い建物。

本尊は空海(弘法大師)作の伝承を有する石不動明王。




鹿苑寺「不動堂」の向拝部分の木鼻です。

いわゆる象鼻ですが、こういう穏やかな感のあるデザインのものは、あまりみかけません。

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金閣寺

金閣寺と言えば、金閣寺垣。

建仁寺にある建仁寺垣、桂離宮にある桂垣、銀閣寺にある銀閣寺垣等々、様々な垣がありますが、金閣寺垣は極端に背が低いのが特徴です。

写真は京都の松花堂庭園で撮影したものです。

松花堂庭園では様々な竹垣が再現されています。


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