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京都 三条通(界隈)


烏丸三条交差点から西に少し進んだ所に建つ「文椿(ふみつばき)ビルヂング」(地図)。

設計者は不明ですが、1920年に竣工した珍しい木造の近代建築で、貿易会社の社屋として利用されていた建物を、2004年に改装、現在は商業施設として利用されています。

所々に木の構造体が垣間見れ、近代建築と思って足を踏み入れると、不思議な気持ちになります。

2階部分は4mの階高を有するのですが、寺院建築で培われた技術が生かされています。

京都 三条通




京都 三条通

烏丸三条交差点南西角に建つ「みずほ銀行京都中央支店(旧第一勧業銀行京都支店)」(地図)。

設計は辰野片岡建築事務所、1906年竣工、1999年解体、2003年復元、というわけで、現在のものは一言でいうとレプリカです。

赤レンガに白いラインの辰野式と呼ばれる作品です。

当時の銀行建築としては装飾が控え目で、先鋭的な印象を与えたのではないでしょうか。




烏丸通と姉小路通の交差点の東南角に建つ「新風館(旧京都中央電話局)」(地図)。

設計は吉田鉄郎氏、竣工は1926年。

2016年春から改装工事中ですが、もともとは電話交換施設として運用されていました。

吉田氏の作品は、特に晩年の作品になるほど、派手さはありませんが、独特の個性を有しますから、新しい複合施設の中で、良い感じに残されること、活用されることを願うばかりです。

京都 三条通




京都 三条通

三条通から東洞院通を少し北に進んだ所に建つ「平楽寺書店」(地図)。

設計は唐木屋工務店、竣工は1927年。

「平楽寺書店」は仏教書を出版する会社ですが、建物は近代洋風建築です。

ただ、東洞院通を南側からアプローチすると一般住宅と見間違えてしまいそうです。

小さな建物に、様々なデザイン・アイテムが取り入れられつつ、散漫にならず、可愛くまとめられています。

正面玄関両脇の照明は要チェックです。




東洞院通と三条通の交差点の北東角に建つ「中京郵便局(旧京都郵便電信局)」(地図)。

設計は吉井茂則氏、竣工は1902年。

日本のネオ・ルネサンス様式の代表作の一つですが、現在は外壁面のみ残され、内部は改築されています。

国内でこの手法が用いられた最初の実施例です。

京都 三条通




京都 三条通

旧日銀の建物ということもあって、三条通に面する近代建築群の中で最も存在感のある建物「京都府京都文化博物館別館(旧日本銀行京都支店)」(地図)。

設計は辰野金吾氏、長野宇平治氏、竣工は1906年。

赤煉瓦に白い石の帯のデザインは、「辰野式」と呼ばれ、辰野氏と辰野氏のお弟子さんが多用したデザインです。

石が使われることが多い日銀の本支店としては、煉瓦が使われているのも珍しいです。




「京都府京都文化博物館別館(旧日本銀行京都支店)」の三条通に面する正面玄関庇周りです。

玄関周り、特に庇の意匠は、建築の道を進む人であれば誰もが目を奪われるであろうというぐらい、大変印象的なものです。

個人的に、蒸気機関車を見ると「ものづくりの魂」を垣間見る気持ちになるのですが、それに近いものをこの意匠に感じます。

京都 三条通




京都 三条通

「京都府京都文化博物館別館(旧日本銀行京都支店)」の1階のホールです。

この写真を撮影した日は、特にイベント事は開催されていませんでしたが、現在は、展覧会や音楽会などに利用されています。

戦時中供出された照明器具も忠実に再現され、当時の姿を今に残しています。




こちらも三条通に面する建物「日本生命保険京都三条ビル」(地図)。 設計は辰野・片岡建築事務所、竣工は1914年。

一見、石造の建物ですが、煉瓦で造られた壁に石材が張られています。

現在は、写真にある建物の東側1スパンのみ、RCで補強されファサードが保存されています。

建物のコーナー部分にドームを載せるのは、辰野氏が多用した手法です。

京都 三条通




京都 三条通

こちらも三条通に面する建物「SACRA(旧不動貯金銀行京都支店)」(地図)。

設計は日本建築株式会社、竣工は1916年。

もともと銀行として設計されたビルが、ファッションビルに改装されたのが1988年。

当初の設計段階から、モダンな銀行建築を!とデザインされたため、明治、大正期の銀行建築にありがちなデザインとは一線を画しています。




三条通から富小路通を少し北に行った所に建つ「俄ビル」(地図)。

設計は安藤忠雄氏、竣工は2009年。

京都にある安藤氏の作品としては比較的新しい作品です。

一見しただけでは、安藤氏の作品とは気づかないかもしれません。

京都 三条通




京都 三条通

こちらも三条通に面する建物で、京都の民間の洋風建築としては最古のものの一つ「旧家辺徳時計店」(地図)。

設計者は不明、竣工は1890年。

1階正面のショウ・ウインドウから三連アーチにかけて、建築の道を進む人であれば、何らかの違和感を覚えて、つい立ち止まってしまうのではないでしょうか。

実はこの建物、見た目は煉瓦造りですが、実際は木造の建物で煉瓦は貼られているものです。




三条通と御幸町通の交差点の南東側に建つ「1928ビル(旧毎日新聞社京都支局)」(地図)。

設計は武田五一氏、竣工は1928年(ビル名の由来)です。

もともとはオフィスビルとして利用されていた建物ですが、現在は、ギャラリー・レストラン・フリースペースとして利用されています。

毎日新聞社の社章をモチーフにした正面最上部の二つの星形の窓はなんと開閉が可能。

正面のバルコニーも星形にデザインされていて、建築家の遊び心が感じられます。

京都 三条通




京都 三条通

高瀬川が三条通と交わる南西角にある「TIME'S」(地図)。

設計は安藤忠雄氏、竣工は1984年。

80年代の安藤氏の代表的な作品で、講演会などでも、この作品の設計にまつわるエピソードをおもしろおかしく話されています。

川に面していても、背を向ける建物が多い日本にあって、水辺を積極的に取り入れるデザインは、当時は特に珍しかったと思います。




三条大橋の西側から100m程南、鴨川のほとりにある「先斗町歌舞練場」(地図)。

設計は木村得三郎氏、竣工は1927年。

RC造、地上4階、地下1階の建物は、竣工当時「東洋趣味を加味した近代建築」と賞賛されたそうで、近代建築という枠の中で考えても個性的で、変化に富んだデザインが詰め込まれています。

竣工当時は、文化的な意味も含めて、ランドマークとして今以上の存在感をアピールしていたことでしょう。

京都 三条通




京都・御池通

河原町御池交差点北西角に建つ「京都市役所本館」(地図)。

設計は武田五一氏・中野進一氏、竣工は1927年(東側) , 1931年(西側)です。

ネオ・バロックをベースに、日本、中国、インド、イスラムの様々な意匠要素を取り入れた、京都の近代建築の代表的作品の一つです。

前面道路から、セットバックして配置され、程よい大きさの広場が建物の前面に広がります。




京都市役所本館の東側、河原町通を挟んで向かい側に建つ「京都ホテルオークラ」(地図)。

設計は清水建設、竣工は1994年。

建設計画が持ち上がった当時は、60mという高さが問題となり、激しい景観論争が繰り広げられました。

個人的には、この高さとボリュームは仕方が無いにしても、高層建築に必要となる現代的な材料を用いつつ、和や京都らしさといったものもイメージさせる、良いデザインだと感じます。

京都・御池通


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